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書評「りゅうおうのおしごと11」 [書評・映画評]


りゅうおうのおしごと! 11 (GA文庫)

りゅうおうのおしごと! 11 (GA文庫)

  • 作者: 白鳥士郎
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2019/08/09
  • メディア: 文庫


前巻ラストで、主人公九頭竜八一に、「私を殺して」と迫ってきた姉弟子空銀子。今巻ではその続き。主人公が自殺の名所として名高いあの場所に姉弟子を連れて行く物語。

これは「エピソード0」と名乗っても良い。これまで断片的に語られてきた過去の話を寄せ集めて、あたかも走馬灯のごとくにつながった物語として語られていく。そしてシリーズを通しての謎が解明されていく。なぜ主人公は銀子のことを、普通の会話で出てこない「姉弟子」という呼び方をするようになったのか。まさかそこに意趣返しがあったというのが新事実。友人である二人のタイトルホルダーがどれくらい銀子を恐れているのか、その因縁も語られていく。また銀子がなぜ釈迦堂里奈の研究会に参加しているのか。そして最近のシリーズに出てきたあの人たちのことも語られていく。盛りだくさんであるが、断片的なら知っている話ばかりなので退屈はしない。

そしてクライマックスのあの出来事。そしてそして、衝撃のラスト!

今回対局場面が1局しかないが仕方が無いかも。登場さえしなかったレギュラーもいたりして。
落ち着くところに落ち着いて、話の展開上は、やはりそうなるんだよね。
今回の物語、これだけで1本の映画が出来そうな。

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