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書評「りゅうおうのおしごと!12」 [書評・映画評]


りゅうおうのおしごと!12 (GA文庫)

りゅうおうのおしごと!12 (GA文庫)

  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2020/02/14
  • メディア: Kindle版


白き翼の雛鶴を従え、美しき白雪姫を完全に我が物とした若き魔王は、幼きシンデレラに奇襲を受けることとなる。

と書くと安全にファンタジーになるのだが、少しも間違ってはいない。これは完全なる将棋ノベルである。

18歳の誕生日に、新たなるタイトルの挑戦権をつかみ取った若き竜王が、タイトル戦第1局を戦っている同じ時、銀子が参加する奨励会三段リーグの最終戦が行われていた。
参加しているので昇段の可能性があるのは、昇段すれば棋界初となる女子高校生と小学生。年齢制限でこれが最後の参加となる2名の会員。そして一度は退会しながら、卑怯と言われながらも、なりふり構わずにこの場に戻ってきた中年。
そして激闘のさなか、ついに銀子の心臓は限界を超え、鼓動を止めた・・・!


作者は事前に、今回で「三段リーグ編」は完結と述べていた。つまりは銀子の三段リーグ参加は今回で終了と言うこと。

銀子は事前に雛鶴あいに、「八一を頼む」と伝えていた。もう一度対局したかったとも。
また何度も叩きのめしてきた月夜見坂燎にこれまでありがとう、と八一に伝言を頼んでいた。
幸せオーラ全開で母親代わりでも姉代わりでもある桂香にのろけ全開で報告し、ぶち切られた。

なんですか、この展開。このシリーズこれで完結みたいな流れ。


基本、いい人ばかりしか出てこないこのシリーズ。でもやっぱりあのおっさん、ピエロの仮面をかぶったような人。どうしても好きになれない。たとえ実際はこうだったとしても。

銀子が持っていた2つのタイトル、空位になるんですか?それをめぐって二人の弟子が争う展開が始まるんでしょうか。

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