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大河ドラマ「江、第一回」評 [見たよ聞いたよ]

期待の大河ドラマ「江」が始まった。
この人物が主人公になるのはおそらく初めてのこと。だから人物は知っていても詳しい事は何も知らない。

だいたい、名前自体も、江戸以前の女性の名前は正確には記録されておらず、実名がはっきりしている一般女性は北条政子くらいだろうか。豊臣秀吉の正妻も昔は「ねね」と呼ばれていたが、最近の研究では「おね」と言ったり。
この「江」の主人公もここでは「ごう」と呼ばれているが、「お江与」と呼ばれたりも。江戸幕府に嫁いでいくのだから縁起の良い名前とは言えるが。

第1回は初回拡大版。ふつうによくある設定ではあるが、今回に関しては無理はない。何しろどんなドラマでも初回に主人公が出てこないはずがないのだが、この「江」に関しては、彼女が生まれるまでの紆余曲折を描かない事には話にならない。
駆け足で裏背景を描く事情もあるのだが、人物のセリフがどれも説明口調。歴史を知らない視聴者向けにしっかり解説をしてくれている。初回だから仕方ないと許しておこう。

駆け足で進めるために、初回にしか登場しない人物も多数。それでもしっかり存在感を示してくれる。初回で死んでしまう父親浅井長政役の時任三郎はもちろんだが、この初回のためだけに異例の抜擢をされたという、茶々の幼年時代を演じる芦田愛菜ちゃんの名演技はお見事。しっかり視聴者のハートを鷲掴みしてくる。つかみはオッケー。そういえば、茶々というのも歴史上の有名女性でしっかり名前が伝わっている女性だが。
1回だけの出演ではもったいないから、おそらく将来、たとえば千姫役にでも出てくるかもしれない。

時間延長だったが、少しも長いとは感じない、いやもっと時間を掛けて流して欲しかったとも思う。現実的に時間の都合でカットした歴史事実も多い。浅井長政の長男が助命嘆願も叶わず殺されてしまって、それで市と信長・秀吉との確執が強まるという背景もあるのだがカットされた。主人公3姉妹にとって兄弟が殺されたという事実も深く心に残っているはずなのに。

上野樹里はやはりのだめだね。あの口調は変わらないのかも。これからどう化けるのか。
脚本家が「篤姫」を書いた人だからこの先の意外な展開が見物。どんなマジックをだしてくれるのか。
本来希望としては玉木宏を出して絡めて欲しかった気もするが。
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