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映画「007スカイフォール」 [書評・映画評]

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ダニエル・クレイグによる007の3作目。
今回のテーマは「若返り」

ダニエル・クレイグにすっかりはまっている。
彼を最初に見たのが、この007の第1作をレンタルで借りてから。
後半すごく眠たかった。一つの事件が終わり、なぜか延々と退屈な場園が
続く。ということはまだ事件は終わっていないかということか、と
思っていたら案の定、裏の裏があって、真の悲しいエンディングに入る。
けっこう眠たかった。

しかし、他の映画でダニエル・クレイグを見て見方が変わった。
「ライラの冒険」で主人公ライラの行方不明になった叔父さんが彼だと
知って、007だけじゃないんだとわかって興味が出た。

007第2作を公開後すぐに見る。第1作の悲しみを残した続編。
これで完全にはまった。「カウボーイ&エイリアン」もよかった。
そしてこの007第3作目となる。

イギリス諜報部の極秘資料。諜報部員のリストが入ったHDDが何者かに
奪われる。映画冒頭、HDDを奪った組織の一人を追いかけるボンド。
派手なアクションが続くなあ、列車の上での格闘場面で、仲間の女性が
狙う遠距離銃に、ボンドにもあたりそうでためらう彼女に、司令部の
最高責任者Mは「撃て!」の命令。弾は敵に当たらずボンドに当たり、
遙か谷底に落とされてオープニングタイトルとなる。

犯人のボスはかつて諜報部にいて、Mに裏切られたと思っている男。
ネットハッキングによる復讐に対応が追いつかない。
イギリス諜報部の壊滅的危機。上層部は若返りを進言する。時代遅れだと。
なぜか蘇って戻ってきたボンドに復帰のためのいくつかのテスト。
心理テストで反射的に答えるように出された問題で、「スカイフォール」で
答えにためらうボンド。その言葉の意味は。


犯人のアジトで廃墟の島が出てくる。長崎の軍艦島に似たような場所が
ヨーロッパにもあるのだな、と思っていたら、本当に軍艦島でロケを
していた。

007でおなじみのお色気シーンが今回非常に少ない。ボンドガールに
そんなに魅力を感じないで、むしろ、ボンドの味方で冒頭からラストまで
出ずっぱりのイブ(ナオミ・ハリス)という黒人女性の方がはっきり
目立っていた。諜報部員として最初は現場にいながらラストでは事務職に
替わってしまったが、今後もシリーズにからんでいくのだろう。

ボンドに武器等を提供する天才科学者Qも若返った。この天才青年
(ベン・ウイショー)の顔、印象深いからどこかで見たことあるなと
思っていたら、彼の出ていた映画を2本(うち1本は主役)見ていた。

いろいろ若返って、結局はボンドだけが旧態依然のまま。
若返りを訴える組織の長も、最終的にはボンドだけ古さを公認して
しまう。

犯人はMへの復讐を最終目的にしていて、それを阻止するのがボンドの
目的なはずなのに、結局、結果的には犯人の目的が達成されてしまう。
ボンドの戦いはいったい何だったのか。


全編散りばめられるイギリス風のウィットは関西人風のノリかもしれない。
これをやりすぎたら、内容的に「ピンクパンサー3」に替わらなく
なってしまう気がした。

ボンド以外すべてが変わってしまった環境で次回はどんな戦いが
行われるのか。

しかし、冒頭で殉職としか思えないボンドがどうして助かったのか、
一言も説明がないのは何だろう。不死身と言い切って終わりなのか。
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