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映画「TRICK 霊能力者バトルロイヤル」 [書評・映画評]

トリック.jpgTVシリーズで人気のコメディータッチミステリーの劇場版第3弾。
代々霊能力者によって守られてきた村の守り主が亡くなった。次の守り主を選ぶために全国から霊能力者を集めて戦いで決めるという。
「豪華な褒美」につられた主人公の3流奇術師山田奈緒子(仲間由紀恵)が手品でその地位を得ようとやってきた。しかしそこで出会ったのは、数々の事件で相棒として関わった科学者の上田次郎(阿部寛)。彼は先代の霊能力者の孫の男性(佐藤健)から、彼自身も霊能力者候補者として参加を余儀なくされるが、自分自身はインチキ手品で偽ってきただけで、霊能力の存在を信じず、集まってくる者達のトリックをすべて暴いて、この世の中に霊能力など存在せず、自分自身も霊能力などないことを発表したいと願って、上田に頼んだのだった。

思わぬ所で鉢合わせをした二人は手を組んで他の霊能力者達のトリックを見破ろうとするが、タネの見つからない超常現象などに迷っている内に、霊能力候補者達の連続殺人事件に遭遇していく。そして山田自身も燃えさかる小屋に閉じ込められ、絶体絶命の場面に追い込まれてしまうのだった。

怪しげな雰囲気の、いかにも偽物然とした霊能力候補者(片瀬那奈、戸田恵子、藤木直人)の中にあって、一人松平健だけがいかにもすべての元凶のように存在している。また、村の青年の幼なじみである夏帆の存在も見るからに怪しい。この二人の怪しい人物を中心にして事件は回っていくのだが、結果的に最終トリックはお約束並に簡単なもの。まあ、実に哀しい物語が語られていくのだが、本当に霊能力という物があるのかどうか、については謎のままとしている。これはこの先いくつでも続編を作っていこうという伏線か。
また、過去のシリーズの設定他を随所に散りばめている。今まで見てきてくれた人に対してのサービスだろうか。

書道の場面など、笑える小ネタが随所にあるのだが、切り替わりが早すぎて確認が追いつかない。パンフレットは買っていないが、その中に解説があるのかもしれない。まあ気づけば儲け物という感じで撮っているのだろう。

しかし、主人公の二人は実に楽しそうだ。他のドラマを撮っている以上に楽しんで撮影したのだろうな。村の名前(万練村)通りのマンネリだが、ここまでくれば誰もマンネリとは思っていないだろう。

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