映画「上京ものがたり」 [書評・映画評]
何度も書いているが、サイバラの絵は嫌いだ。気持ち悪いし、下品だし。
けれど、一目見ただけでサイバラの絵だとすぐにわかる。そのはっきりした
個性が嫌でもあるのだが。
なのにサイバラの映画はいっぱい見ている。
「いけちゃんとぼく」「女の子ものがたり」「毎日かあさん」
あろうことか、それらの本も買ってしまっている。嫌いだといいながら。
そして、今回の映画の原作本もすでに読んでいた。
サイバラの生き方は好きではないのに、なぜか映画を見ながら
涙が浮かんでいた。
たぶんどの映画も脚本が良いんだろう。原作と映画はかなり違うし。
出たがりのサイバラを画面に見つけるのも楽しんでいたり。
北乃きいはサイバラの雰囲気が良く出ている。
池松壮亮がダメ人間役なのだが、ダメにはダメの理由があったり、
最後に本来やりたかったカメラマンの道を選んで、まだ夢を
見ても良いといい終わり方をしたり。泣かせます。
しかし、
何と言っても子猫がかわいすぎる。