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「ハリーポッターと呪いの子」ネタバレ第2部第3幕 [書評・映画評]


Harry Potter and the Cursed Child - Parts One & Two (Special Rehearsal Edition): Parts I & II: The Official Script Book of the Original West End Production

Harry Potter and the Cursed Child - Parts One & Two (Special Rehearsal Edition): Parts I & II: The Official Script Book of the Original West End Production

  • 作者: J. K. Rowling
  • 出版社/メーカー: Little, Brown
  • 発売日: 2016/07/31
  • メディア: ハードカバー


ネタバレなので、一応隠しますが、
マウスオーバーすると見えます。

スコルピアスは、ホグワーツ校長のアンブリッジに呼び出されて いた。湖から引き上げられてからの3日間、彼は学校で、 ホグワーツ戦争のことやハリーがどうして殺されたのかとか 聞きまくっていることを気にかけていた。 ヴォルデモートが完全支配をした闇世界では、忠誠をつくした マルフォイの血を受け継ぐスコルピアスは英雄中の英雄だった。 ホグワーツでは最優秀生徒であり、クディイッチでは彼に取れない 物はないとまで言われるチェイサーとして優秀であり、将来 ヴォルデモートが牛耳る世界の片腕になることが待たれている のだから、行動に気をつけるようにと。 そこでスコルピアスは妙なうめき声を耳にする。 学校では誰もが彼のことを「スコルピオン・キング」と呼んで 恐れられていたが、いきなりあだ名ではなく「スコルピアス」と 名前を呼ばれて驚いた。言ったのはポリー・チャップマンという 女生徒。スコルピアスがハリーのことを聞きまくっているのを 気にしながらも、変わり者の彼をパーティーに誘いかけた。 そこでも妙なうめき声が聞かれ、ポリーニ聞けば、地下迷宮に 閉じ込められた「穢れた血」の人間が叫んでいるのだという。 しかもそれはスコルピアスの提案による物だという。 魔法省ではドラコが実権を握っている。彼はスコルピアスが ハリーのことを聞きまくっていることに対し、恥を 掻かせるなと忠告する。 スコルピアスは今朝の予言者新聞から、ドラコの命令で多くの マグルが惨殺されたという記事を読む。スコルピアスは彼が 知っている父親の姿を訴えかける。マグルびいきの母親が ドラコの父ルシウスに嫌われていたが、ドラコは父と対決して までも母をかばっていた。母は父のことを勇敢でやさしいと いつも言っていたが、どうやらこの世界では父は残酷な 殺人者で、母のイメージも違っているらしい。 何が違っていたのか調べるために図書館の歴史本を調べて いるところに、クレイグ・ボーカーに声をかけられ、 お前が図書館で勉強してるなんて珍しいなと言われる。 そして話の流れから魔法薬学教授のスネイプが生存して いることを知る。元の世界でハリーが必死にスネイプ先生の 復権を訴えていることを聞いているスコルピアスは、 彼なら手助けしてくれるのではないかと彼の研究室を訪れる。 彼が知ったこの世界の歴史は、セドリックが課題に失敗して 脱落してハリーが優勝した結果、みんなの嘲笑に耐えられ なくなったセドリックはデスイーターになり、ホグワーツ 戦争ではヴォルデモート側についたという。彼はそこで 一人の生徒を殺した。それは、本来ならヴォルデモートの 最後の魂をおさめた大蛇のナギニを殺すことで、 ヴォルデモートの再度の復活を阻止することに成功した英雄の 一人、ネビル・ロングボトムを、ナギニを倒す前に殺した ことだった。 その結果、ホグワーツ戦争はヴォルデモートに有利に働き、 ハリーは殺され、ヴォルデモートに敵対した者はほとんど ことごとく粛正されてしまった。セドリックを助けたことが、 結果的にハリーを殺すことにつながっていたことを知った スコルピアスは自分たちの行った行為を愚かさにやっと 気づいた。何とかして歴史を正しく直さないと。 スコルピアスはスネイプに訴えかける。自分はハリーが 生きている世界からやってきた。自分たちの二つの愚かな 行為で世界を変えてしまったことを後悔。元に戻すために 手助けして欲しいと。しかしそんなスネイプは夢のような 話を信じようとはしない。相手がこの世界で絶対的な権力を 持つマルフォイ家の人間だから、裏があるのではと思うのも 無理はない。 そこでスコルピアスは、本編第七巻を読んだ者なら、読んだ 者でなければ知らない話を始める。スネイプがずっと ダンブルドアに忠誠をつくしていたこと。彼が実はハリーの 母親リリーを好きだったこと、そのため、リリーを死なせた 責任を感じて、終生ハリーを守り通すことを誓ったことなど。 そして、ハリーがそのことを知り、スネイプを英雄として 褒め称え、自分の息子に、ダンブルドアと並べて「アルバス・ セブルス」と名付けたことなどを話した。 誰も知らない秘密とアルバスの名前のことを知り、心動か されたスネイプはようやくスコルピアスを信じることにし、 裏口からこっそり隠れ柳のそばの家に彼を連れて行く。 そこには25年間かくまわれていた、この世界での最重要要 注意人物であるロンとハーマイオニーがいた。 スコルピアスは本来ならハリーは生きていてヴォルデモートは 倒され、ハーマイオニーは魔法省に勤め、ロンとの間に 二人の子どもが生まれていること。そして自分が変えて しまった世界ではハーマイオニーはホグワーツの教授で ロンと結婚していないから子どもはいないということ。 それではいけないとさらに変えてしまったのがこの世界だと いうことを伝え、この二つの事を元に戻せばヴォルデモートが 倒された世界に戻ることを伝えた。 この世界では外はディメンターに監視され、一歩も外に 出られないが、ヴォルデモートを倒すチャンスがそういう 方法であることを知り、協力することに。4人は時間航行器で 25年前の第1課題に行き、アルバスが杖落としの呪文を 唱える寸前にハーマイオニーがその阻止に成功。その瞬間、 タイムリミットで4人は戻されるが、戻った場所は まだヴォルデモートが支配する森の中。隠れ場所がないため、 これではすぐに見つかってしまう。おまけに、最初の時と 同じく、今度はロンが体の不調を訴える。 隠れ場所がないため、一刻も早く第2課題の場所に移動 しないといけないが、湖まではまだ距離がある。ロンを 手助けして動く4人だったが、ディメンターに気づかれて しまう。ハーマオニーがここで、彼等が狙っているのは 自分なんだから、他は急いで湖に行くようにという。 ロンも自分もちょっとは捜されているから、ここで くい止めると言い出す。たとえここで倒れることがあっても、 世界自体が変わるんだから心配していないと。二人は もうこれ以上逃げ切れないと覚悟する。スコルピアスが 産み出す別の世界では二人は結婚していて、子どもも 男女一人ずついるという話に希望を抱いて二人は ディメンターにつかまってしまう。 スネイプとスコルピアスは急いで湖に\向かうが、突然 現れたアンブリッジに邪魔される。長年スネイプのことを 疑っていたが、ハーマイオニーを確保したことから動かない 証拠をつかんでスネイプを捕まえようと言うのだった。 しかしスネイプの方が力は強く一撃でアンブリッジを倒す。 正体がばれてしまってはこれ以上逃げとおせないことを 知ったスネイプはいつでも希望を思い出せ、君なら 親友のアルバスのことを考えろ。そうすれば悲しい気持ちに 打ち勝てるぞと言い、パトローマスを呼び出す。 7巻の読者ならおなじみの、あの「リリーの牝鹿」だ。 スネイプは別れ際に、アルバスに会ったら、俺の名前を 付けてくれて誇りに思うと言ってくれと伝え、 スコルピアスは一人湖に向かう。周囲をパトローマスの 明るい光に守られて湖に着いたスコルピアスは湖に 飛び込む。 役目を終えたパトローマスはスネイプの元に戻る。 もうこの世界では自分の役目は終わってしまった。 スコルピアスが作り替える世界のことを夢みて、 スネイプは命を終える。 長く沈黙が続く。 そして湖からスコルピアスが顔を出し、続いてアルバスが 現れる。 空は先ほどまでの世界と違って明るい。そして二人は共に 着ている福がスリザリンの制服だと言うことに気がつく。 元の世界に戻れたのだ。 マクゴガナル、ハリー、ドラコ、ジニーがやってきた。 校長室に戻り、スコルピアスはこれまであったことを 包み隠すことなく話した。たった一つだけ嘘をついた。 時間航行器は25年前の世界で湖に落としたことにした。 この機械の恐ろしさを知っているのはアルバスと自分だけだ。 管理のずさんな魔法省に返して、誰かがまた悪用しない とも限らない。だったら自分たちで壊してしまおうと。 アルバスはハリーと話し合う。家に帰ったらお母さんが めちゃくちゃ恐ろしいから覚悟しておけ。何しろお前が 出て行ったあと、お前の部屋に入り込んで入れさせて 貰えなかったんだから。ここにある物一つも触らない ようにって言い渡されて。それはもう恐かったんだから。 あの天下のハリーポッターにも恐い物があるの? ああ、いろいろあるさ。 いろいろわかったことがある。自分がスリザリンに入った ことが父親と合わなくなった原因かとも思ったが、 グリフィンドールに入っている世界でも同じ関係だったと 言うことは、スリザリンにいることは何の原因でも ないんだとわかった。けれども、まだまだ二人の関係は うまくはいかなかった。 スコルピアスとアルバスは寮の屋根に上がって話し合う。 実は時間航行器はまだ持っていること、二人で壊そうと 思っていることを話す。その方がいいと同意する。 その直後ハリーはアルバスが寮にいるかどうか確認しに 行き、部外者立ち入り禁止だとクレイグ・ボーカーに 止められそうになるが、マクゴガナル校長もいて許可は あると言って部屋に入ったが、アルバスはいない。 もしやとスコルピアスのベッドも見れば彼もいない。 ハリーはドラコも呼び寄せて捜索を始める。 その頃二人はデルフィに声をかけられていた。何も思わない アルバスが、デルフィにも話をしないといけないと思い込み、 手紙を送っていたのだった。時間航行器を取り出してこれの おかげでセドリックがハリーを殺すきっかけになり、 とんでもない闇の世界が出来たという話をすると、 デルフィは突然、時間航行器を奪い取り、それは素晴らしい ことだと言い出す。ヴォルデモートを復活できるのだったら もう一度協力してもらおうと。二人はあわてて逃げだそうと するが、デルフィは二人をたやすく打ち倒し、自由を奪って しまい、二人の杖を折ってしまった。 爺さんを操るのには魔法が必要だったが、子どもを操るの には手紙のやりとりだけで十分だったからちょろいもの だったと。 その頃ハーマイオニーの執務室でロンが納得しにくい表情を していた。ハーマオニーと結婚していない世界なんて 考えられない。とぶつくさ。もう一度結婚やり直したいの、 とハーマオニーはロンにキスをすると、ハリー、ジニー、 ドラコが駆け込んできた。アルバスとスコルピアスがまた 学校からいなくなったと。すると暢気そうにロンが、あの 二人ならホグスミードでネビルと一杯やった帰りしなに、 遅くなったからどの煙突を使おうかと見渡していたら、 学校の屋根の上に年上の女の人と親しげに話していたよ。 僕が上げた惚れ薬を使ったのかな、と言う。 その女性の容貌を聞いてハリーは青ざめた.事件の発端と なったデルフィそのものだったから。まだセドリックの ことをあきらめていない。また何かやらかす気だと。 5人はエイモスがいる老人ホームに行くが、エイモスは そんな少年には会ったことも無いという。では姪の デルフィはどこにいるのかと聞くが、誰のことだ? ニース(姪)じゃなくてナースか?そもそも自分も妻も 兄弟姉妹はいないから姪などいるはずもない、という。 ならばあれは誰だったのか? アルバスとスコルピアスは第3課題すなわち最終課題、 迷路脱出が行われたクディイッチ競技場にいた。偶然 クレイグ・ボーカーが現れ、学校でお前たちを探し 回っているぞと言ったが、あっけなくデルフィに 殺される。そして言うことを聞かないとお前の親友を 殺すぞと脅して時間航行器を発動させる。 試合会場、デルフィが前に立ち、自由を奪われた二人が後を ついて行かされる時に、スコルピアスはアルバスに話しかける。 どうせ言うこと聞いても、終われば自分たちは殺されるに 決まっている。だったら逃げだそうと。 競技が開始され、セドリック妨害に向かおうとするところ、 隙を見て二人は逃げ出すが、杖もなく空を飛ぶデルフィに あっさりと押さえ込まれる。協力する気はないと拒むと、 だったら時間もないからここで死ね、と呪文を唱えようと した時、誰かの声がしてドルフィは吹き飛ばされる。 助けてくれたのはセドリックだった。彼は二人を縛って いる呪文も解除してくれ、さわやかにその場を後にしようと する。彼のこの後の運命を知っている二人は複雑な表情で 見送ることしかできなかった。 その後ろでデルフィが時間航行器を操作していた。この 課題の妨害に失敗したから別の手段を考えているようだ。 あわてて駆け寄る二人を連れて時間航行器はどこかに移動。 どうしてもくい止めるぞと言う二人に、デルフィは時間 航行器をバラバラに破壊し、どこかに消えていった。 ホグワーツにいることだけは変わってはいなかったが、 アルバスとスコルピアスは杖もなく、自分たちが今どの 時代にいるのかさえわからない状況に陥ってしまった。 その頃、ハリーたち5人はデルフィの部屋を探し当てるが 手がかりは一つもなかった。ハーマイオニー曰く経歴も でたらめで何もわからないという。ホームの全員に混乱 魔法をかけて潜入していたらしい。手がかりを探す内に 蛇語で書かれた短い文章を発見する。どうやら彼女が 残したメモは蛇語の封印が施されているらしい。 ヴォルデモートが倒されてからはハリーはパーセルトングが 使えなくなっていたのだが、ハーマイオニーは、でも、 最近額の傷が痛み出したって言ってたじゃない、と言う。 ひょっとして。ハリーは目を閉じると蛇語が口に出てきた。 封印が解け、壁一面にメモが浮かびだした。 そこには生け贄は生け贄でなくなり、時間を越え、生まれ 得ない子どもが父を殺す時、闇の帝王が蘇るという予言 だった。さらにはヴォルデモートのことをお父さんと 呼ぶメモもある。ヴォルデモートには娘がいたのだ! デルフィこそヴォルデモートの血をつぐものだったのだ。 彼女はヴォルデモートの復活を最初からもくろんでいたのだ。 一刻も早くなんとかしないといけないが、手がかりは一切 無かった。

以上が第3幕。


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