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映画「ラストブラッド」 [書評・映画評]

blood.jpgオニと人間のハーフの少女が鬼退治をする物語。

元々は日本のアニメでハリウッドで評判が高く、「キルビル」もこの影響を受けて出来たとか。実写化が望まれて出来た映画。舞台は日本だが国籍不明な映画と思えばいい。

原作を知らないから、主人公が関わっている組織がいったいどんな組織で何を狙っているのだとか、どういう背景があって行動しているのとか、それぞれの目的は何なのかとか、その他諸々判らないことが多い。しかし結論としてそういうことは物語に取って付けた物であって、本来道でも良いことなのかもしれない。つまり主人公の行動で組織の関係が複雑になろうが内部分裂しようがそんなことはどうでも良い。主人公の目的と行動だけあれば十分。

時代はベトナム戦争真っ最中の1970年。場所は日本の米軍基地。視点は父親が将軍のヤンキー娘。この段階で十分国籍不明。
主人公の日本人の少女を演じるのが韓国人のチョン・ジヒョン。以前にも書いたが「イルマーレ」でその名前を知り、一般的には「猟奇的な彼女」でスターになり、「僕の彼女を紹介します」でアクションもこなす。今回は目が坐っていて恐い。ラスボスの小雪とどことなく雰囲気が似ている。

オニ相手の100人切り。なんとなく「あずみ」を見ているような錯覚を覚える。もっとも上戸彩のあずみは横切りばかりだったが、この主人公は縦にも横にも剣を振り回したり投げつけたり、いやいや疲れを知らない。さすがはオニの血を引いている。

なぜ彼女がハーフなのか、実際には応仁の乱の頃の生まれでそのまま生き続けているというのは良いとしても、この間何をしてきたのかとか、時間が急に飛んで戦国時代の衣装を着ていたのが今では敵も味方も現代服。やはり設定に無理があるような気もする。

とまあ裏を語ればいろいろ出てくるだろうが、チョン・ジヒョンの怖さを見るための映画と思えばそれで十分なのかも知れない。
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