SSブログ

映画「エアベンダー」 [書評・映画評]

エアベンダー.jpg
ドラゴンボールと風の谷のナウシカとナルニア国物語を混ぜ合わせ、太王四神記のエッセンスを加えて良いところ取りをしたような映画。
ぶっちゃけて言えば、ブルマとヤムチャが悟空を連れて猫バスに乗り込んで修行のたびに出かける。世界征服を企てる大国があって、追放された王子が復帰のチャンスを狙う。そういえばナウシカに似たような境遇の王女が出てきたが。

世界を構成すると言われる4つのエレメント(火・水・土・エアー)を扱いこなせる「ベンダー」と呼ばれる人々がそれぞれの国を治めている世界。4つすべてを支配できる「アバター」と呼ばれる超越者によって秩序がもたらされていた。アバターは亡くなっても輪廻転生で生まれ変わっていく。しかし、新しくアバターとなるべき少年が、その規律の厳しさを恐れて修行途中で逃げ出したために世界に混乱が生じる。秩序ある世界に不満を持つ大国、火の国が世界征服を目指した。彼らは頭がよい。アバターを殺しても復活があるから、殺さずに生け捕りにして支配下におけば自分たちの天下が保たれると。

ベンダーがいなくなった南の水の国で、ベンダーだった亡き母の血を受け継ぐ少女が兄と共に、氷に閉じ込められていた少年を助ける。彼こそ逃げ出したアバターのアン少年だった。彼はエアーの国のベンダーで、エアーだけは操れるエアベンダーだった。彼を狙って火の国の王と、中途半端な優しさを持つが故に追放された王子が復権をかけてアバターを追い求めていた。彼が眠っていたのは数日間だと思っていたが、実は100年間で、その間にエアーの国は滅亡していた。

原題を「最後のエアベンダー」と言う。元はアメリカのTVアニメだとか。
1話完結と思っていたら、いきなり「ブック1……水の国」とあった。3部作だそうだ。終わりも、火の国で最強のベンダーと呼ばれる人物が手ぐすねを引いている場面で終わり、続きを期待させる終わり方をしている。

水の国の兄妹がアバターのアンと共に修行の旅に出る。第一部は北の水の国での修行。そして三国志のレッドクリフ並みの戦いが始まる。
似たような人物もあったりして、誰が誰やらわからなかったり。
捕らわれたアンを助け出した人物が誰なのかよくわからなかった。

安っぽい恋愛ドラマもあったり。いきなり二人は恋に落ちて……とか、この部分どうにかならなかったものか。原作のアニメではもう少し丁寧だったのかもしれないが。
この物語、原作を知っている者にはよくわかる展開なのかもしれない。かなりはしょっているような感じが強い。

元々は3D映画なのだが、通常版で見て、まったく3D映画という意識を覚えなかった。わざわざ3Dにしなくても相当迫力はある。

冒頭にもあげたが、原作者はたぶん日本アニメをけっこう見ているような。どう見ても猫バスだったり、主人公のペットがナウシカのペットとそっくりだったり。

映像的に言えば、ローマ軍がナルニアを攻めようとしていて、クリリンが助けようとしているというイメージか。

nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。