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大河「平清盛」 [見たよ聞いたよ]

歴史上の実在人物。
実のきょうだい3人の末っ子として生まれるが、生まれる前後に
父親が戦で亡くなり、本来の敵の家で育てられる。
実の父を知らない当人にとって、父親同然で接していた人物が、
実は父親を殺すように命じた張本人だった。

こういう設定、以前にも出てきていた。歴史上の事実である。

今回の場合は源義経。育ての親の清盛を父として慕っていた。
先の場合には浅井家のお江。信長の姪であり、信長を慕っていたが、
彼こそ父親を殺させた残忍な男だった。
ドラマでは信長の性質を一番濃く受け継いだとされ、父親の敵では
あっても、憎みきれなかった。実の伯父でもあったからということもあるが。
悲劇なのは、父が亡くなる過程をしっかり見ていた長女の淀君。
まさに父親を攻めた当人である秀吉の子を産み、秀吉が残した
豊臣家を最後まで守ろうとしたのだから、憎さはどう昇華したのか。
恩讐を超える人間関係がそこにあったのか。

戻って義経の場合。源平の戦いは必然的に生じた物。同じ物を見つめながら
手段が違っただけのこと。本来なら憎みきれる物ではないだろうが、
義経が平家を滅ぼすことに至った真意は何だろうか。
血のつながりほど脆弱なものはない。腹違いとはいえ実の兄に結局は
殺されるのだから。

義経の不幸は、早くに寺に入って平家から離れたことか。
もし平家一門の中にそのまま組み込まれていたならば、それはそれで
悩みは生じただろうが、歴史は違った物になったかもしれない。
平家の中にも獅子身中の虫がいたのだから、許容範囲でありえたかも
しれない。
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