SSブログ

映画「RANMARU神の舌を持つ男」 [書評・映画評]

Ranmaru.jpg
完結した「トリック」の堤幸彦監督が、同系色のミステリー
コメディーとして作った、いわば後継作品。
TVシリーズはあまりにも低視聴率で、映画化は無理だと
言われていたのを、TV局は一切関知しないから、作りたければ
勝手に作れと手を引き、それでも作ったという作品。

「トリック」以上に無茶苦茶で、遊び心しかないというか、
「トリック」が好きでたまらないと言う人にはいいかも
しれないが、確かに一般受けはしないだろう。

特殊な舌を持ち、舐めた物はすべて成分がかるという、
それだけが頼りで殺人事件を解決してしまうと言う。
まああり得ないというか無理がありすぎる。
キスをしても口内雑菌がわかってしまって吐き気がするので
恋愛は不可能。TVシリーズでは、まったく何の成分も
なかった女性を追いかけ回した結果、病気で薬を服用して
いたため何の味もしなかったという落ちがついたとか。

ご丁寧にも、TVシリーズを見ていない人のために、
「松竹マーク」のあの画面からナレーションがかぶって、
3分間TVシリーズのダイジェストを紹介してくれる。
解説はレギュラー出演者の佐藤二朗の一人称ナレーション。
当然偏見が入る。もっとも主人公3人組の中では一番
まともな人物なんだが。

映画版では主人公向井理が温泉で溺れて独身女医の人工呼吸を
受けるのだが、何の違和感もなかったことから一目惚れして
事件に巻き込まれるという内容。女医役の木村多江と向井理
と言えば、朝ドラ「とと姉ちゃん」で義理の姉弟を演じたのが
まだ記憶に新しいところ。

と思っていたら、え、えーーー!そういう落ちなの!
って詳しく書けないじゃない。

3人組の一人、木村文乃がはっちゃけすぎている。そんなキャラ
だったっけ。と思っていれば、ウィッキを見れば、どうやら
こちらの方が地らしい。イメージがそうとう変わってしまった。

主人公が元々は祖父が伝説の風呂屋の三助で秘伝を引き継いだと
言う設定だから、温泉が舞台になっているのに、お色気シーンは
子どもが見ても大丈夫な場面しかない。設定の割に中途半端
なんだよね。

まあ、TVで低視聴率だったのがよくわかる。TV向きじゃ
ないんだな。むしろ劇場版の方があってる。
とにかくめちゃくちゃ。遊びすぎ。

でも、こういうの、嫌いじゃないんだけどね。。
nice!(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 1

トラックバック 0

映画「聖の青春」書評「望郷」 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。