書評「麦本三歩の好きなもの」 [書評・映画評]
麦本三歩は大学を出て学校図書館司書となって2年目の女性。ぼうっとしていて要領が悪く、毎日のようにミスをしては先輩に怒られる毎日。けれども嫌われているわけではなく、彼氏もいた(過去形、最近別れた)。お互い親友と言い合える気の置けない友人もいる。気楽に話の出来る男友達もいる。住野よる作品上一番ゆるい主人公が誕生した。
読んでいて南海キャンディーズのしずちゃんのイメージがした。あんなゆるいキャラ。
物語はこの人一倍ゆるいキャラの主人公の何気ない日常を描いた物語。短編の集まりで得に盛り上がりもない。でもこんなキャラがいてもいいのかもしれない。