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映画「天使と悪魔」 [書評・映画評]

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科学研究所で強力なエネルギーを持つ反物質の生成に成功したのもつかの間、何物かに奪われてしまう。衝撃を与えたり、空中固定のためのバッテリーが切れると他の物質に接触した瞬間、一つの都市を瞬時に破壊してしまうほどの爆発が起きる。
同じ頃、カトリックの本山バチカンで教皇が亡くなり、次の教皇を選ぶコンクラーベが開かれる矢先、候補者の4人の枢機卿が4人とも誘拐され、犯人から、1時間ずつ一人ずつ公開処刑を行い、4人の処刑の後1時間後にバチカンごと爆破するとの脅迫文と共に、4人の枢機卿と盗み出された反物質の中継映像が送られてくる。
犯人は、ガリレオ時代科学は宗教に反するとして徹底的に弾圧されて壊滅したはずの組織が、報復のために復活したという。

その組織のことに詳しい紋章学者のラングドン教授が事件解決のために密かに呼び出された。
犯人はガリレオの研究をなぞり、宇宙を司る四大元素「土・風・火・水」にちなんだ場所方法で処刑を行うのだろう。その場所はどこにあるのか。そして5番目の場所に反物質が隠されている。時間までに見つけないとバチカンどころかローマも吹っ飛んでしまう。科学研究所からやって来た女性研究者と共に駆け回るラングドンであった。

前作(原作ではこの次の作品)のダビンチ・コードでは、容疑者として警察に追い回されながらの謎の解明で前門の虎後門の狼状態だったが、今回は警察も教会も味方。ただし時間に追われてゆっくりと謎解きは出来ない。

原作を読むのは後回しにして先に映画を見ることにした。さすがに忙しい。たぶんいろいろはしょっているんだろうが、せわしない。事件だけが淡々と進んでいく。ロマンスも何もない。
第一印象で、こいつ怪しそうだと思った人物がやはり最終ボスだった。配役で読めてしまうのかも。

淡々と行われる殺人が不気味。やはりちょっと異常な世界なのかもしれない。

事件は急転直下解決する。まあ名探偵が出てくる推理小説ではないのだから仕方がないか。どんでん返しのさらにどんでん返しが、推理ではないある意味偶然から真相が発覚するというのではちょっと期待はずれかも。映画自体はそう悪くはないのだが、印象的にはダビンチコードの方が内容的に深くて面白いと思う。これはキリスト教に詳しい者と一般人との違いになるのかもしれないが。

まあ一度バチカンに行って、映画に出て来る造形物を見てみたいと思ったりもするが。
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