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書評「薬屋のひとりごと」 [書評・映画評]


薬屋のひとりごと (ヒーロー文庫)

薬屋のひとりごと (ヒーロー文庫)

  • 出版社/メーカー: 主婦の友社
  • 発売日: 2018/04/27
  • メディア: Kindle版


ミステリーを介在としたコミカル・ラブ・ストーリー
とは言っても、主人公と上司である男性に、そんなつもりはまったくない。
むしろ主人公はその男を虫けらのように毛嫌いしている。しかし機嫌をそこねれば、
いとも簡単に胴体と首を分離させる権力を持っているだけに、命令には
従わないといけない。男の方は、ちょっとした興味から、使い勝手の良い
駒として主人公を利用しただけのことなのだが、いつしか自分だけの駒に
したいとい欲求が芽生えるが、それを恋心とは思ってもいない。すぐ近くに
いつもいる側近だけが、はらはらしながら二人の関係を見守っている。
古代中国をイメージした、架空の王宮内での物語である。だから名前その他、
中国語が使われているが、中国歴史とは無関係。立派なミステリーである。

本屋で原作小説やコミカライズされたのが平積みされてて、けっこう気には
なっていたが、ネットの試し読みでコミックの最初の方だけ読んで、俄然
読みたくなった。ミステリーマニアとしても興味引かれる内容だった。
ちなみに、アニメ化もされていて、娘が録画していたアニメを、横目で
ちらっと見たことがあったのも一因だが。

とりあえず、数巻発売されているうちの第1巻だけ購入して読んだが、
これはどんどん続きを読むことになりそうだ。
ちなみに、コミックは読もうとは思わない。原作が小説のコミカライズって
たいていはがっかりさせられる。アニメ化もそうだが、何作かそういうのを
見てくると、さすがにうんざりしてしまった。

まだ1巻を読んだばかりだが、この男、実は想像を超えたとんでもない
人物らしい。
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